あの日を忘れるな!

2013年03月11日 00:00
14:46、黙祷した。
この時間まで、震災で亡くなった人たち、今でも余震で苦しんでいる人たち、彼らのことが頭を過ぎっていた。
あの日のあの時間まで、夢を持って生きている人たち、幸せに生きている人たちがあの場所には沢山いた。
だけれど、途轍もなく大きな波が、彼らの夢を、幸せを、人生を、一瞬にして丸呑みにし、流していった。
彼らに何の罪があったのだろうか。考えただけでも涙が出てくる。
 
それと、東北三県、しかも沿岸部のことばかりが取り上げられているけど、実際には東日本は全部被害にあっているはずである。東京周辺では、電車が動かなくなって帰宅できない人は何十万人もいたし、モノを作る工場も沢山壊れた。あれやこれやと生産が出来なくなった。
「ガンバレ日本!」なんて笑顔でエールを送っていた芸能人たちだって、本当はみんな揺れを体感した、怖かった、苦しんだはずである。
被災地から離れた名古屋や大阪、岡山などでも揺れは激しかったそうだし、九州でも大分や阿蘇の方は震度2だった。
幸い北九州では被害がなく、揺れたとしても震度1くらいだったんだろうけれど、それほど大きな地震を、見て見ぬ振りは出来ない。明日は我が身かも知れない、そう思っていた。
あの日から早くも二年が経つ。
 
今でも被災地、いや、これでは東北三県でしか被害がなかったように思えるので、「被害の特に激しかった場所」と言い換えることにする。
その地区に住んでいるたちは、今でも余震に苦しんでいる。避難所暮らしを強いられている人たちも沢山いる。
それなのに、もうみんなの心の中から忘れられているのだろうか。
去年は誰もが「3月11日、この日を絶対に忘れない」と言っていたのに、今年はそうでない人も多かった。
震災のことはそっちのけで、「マリコ様、誕生日おめでとう!」なんて無神経なツイートをしている人までいて、腹が立った。
(今日はAKB48の篠田麻里子さんの誕生日でもある)
誰もが苦しんだはずのあの日のことを、たったの二年で簡単に忘れることが出来ようか。
マリコ様だって、「あたしの誕生日より被災地で亡くなった人たちのことを考えてあげて」
そう思っているはずだ。
あの日のことは、決して忘れてはならない。
そして、前を向いて生きよう。
 
【追記】
今でも毎日のように、岩手県・宮城県・福島県で震度4以上の余震があっています。
そのニュースを見るたびに、胸が痛みます。今でもあの日のことがフラッシュバックしてきます。
頑張っても、頑張っても、海は、大地は救ってくれない。
いつになったら、あの地域の人々は笑顔を取り戻せるのだろうか。
どんな政治家でも解決できない問題が、いつか解決されることを願うばかりです。
 
【追記】
今日、『コトバコ』というサイトで、こんな言葉を見ました。
「失ったものばかり数えるな! 無いものは無い! 確認せい! お前にまだ残っているものは何じゃ!」
漫画『ワンピース』に出てくる台詞です。
実際原作は読んでいます。
けれど、この台詞が改めて、今生きている日本のみんなへのメッセージのように思いました。
あの日のことは、勿論忘れてはいけません。だけれど、残されたみんなが出来ることは、前を向いて精一杯生きることなんじゃないかって思えたのです。
みんな、一日一日を一生懸命生きましょう。
 
【追記】
震災のせいで結婚を遅らせた、震災のせいで離婚した、震災のせいでバンドをを解散した、震災のせいでイベントを終わらせた……。
この二年の間で、そんな芸能人が沢山いた。
何でもかんでも震災のせいにするなよ!