金の爆弾伝説
2013年01月25日 00:00
ゴールデンボンバーは、おととしから知っていた。
運送会社にいた頃、会社の人たちが、ゴールデンボンバーの話題をしていたからである。
そのバンドのことが気になって、帰りのバスの中で調べたら、とことんおバカな人たちで、
バスの中にもかかわらず、作品のタイトルを見て大爆笑した。
あの頃はまだ無名だった。
それなのに、去年下半期に人気急上昇し、
最近ではAKBの記録をぶち破っているらしい。すごいね!
去年、『紅白』初出場が決まったとき、樽美酒さんが、
「でっかいおチンチンを出します」
と言ったことにより、DJ OZMAさんの二の舞になるのではないかと
懸念されていたが、実際はそこまで下品なパフォーマンスではなかった。
寧ろ、全員樽美酒化で、会場がひとつになっていた。
(余談だが、DJ OZMAさんの全裸のボディースーツは、後に元ネタの久本雅美さんやワハハ本舗まで
バッシングを受けることになった。今回のゴールデンボンバーのパフォーマンスは、
人に迷惑を掛けるものでもなかった、という点でも評価が高かったようである)
ゴールデンボンバーは、昨今のアーティストにないものを持ってるから売れるんだと思う。
SMAPやミスチルが新曲を出したところで、正直もう飽きてきているし、
若手のバンドは、見た目も歌詞も曲も、普通の兄ちゃんたちばかりで個性がない。
ぶりっ子した女の子アイドルは飽和状態だし、
「大好き」「愛してる」「頑張れ」「諦めるな」……もう聞き飽きたそれらの言葉を、
普通に歌っても、面白くないし、伝わらない。
こんな時代だから、「他とは違う」バンドが注目されるんじゃないだろうか。
歌は上手くないし、演奏に至ってはすべてエア。
だけどその分、身体を張って、パフォーマンスや笑いに力を入れている。
売り上げなんかどうでもいい。
自分たちのやりたいことを、やりたいようにやっているのは勿論だけど、
それにお客さんも巻き込んで、みんなで一緒に楽しもう!
彼らのパフォーマンスからは、そんな思いが伝わってくる。
今日、『金スマ』を観て、改めてそう思った。
そう言えば、メンバー全員が、何のとりえもない、落ちこぼれだったらしい。
鬼龍院さん(ヴォーカル)は芸人を目指していたことがあり、NSCで、現しずるの池田さんとコンビを組んでいた。
樽美酒さん(白塗りの人)は近年まで、パチンコ屋でマイクパフォーマンスをしていた。
下積みの経験は、決して無になっていない。寧ろ、人を楽しませることをやってきたからこそ、
活きてくるんじゃないだろうか。
自分も……自分もだな。何のとりえもない。
学生時代は、いや、今の今までずっと落ちこぼれだ。
文章を書く仕事をしている割には、それが上手くいかない。
だけど、他の人にないものをアピールして、それで大ブレイクしたい。
それが、今の自分の夢である。
サイト名が長らく決まらなくて、迷っていたけど、
「ゴールデンボンバー」に対抗して(?)、
「ピンクダイナマイト」に決めた!
「ゴールデン」ほどキラキラしていなくて、トップ(金メダル)を獲るには遠く及ばない。
だけど、派手で鮮やか、元気なときもあれば、
地味でおとなしい、清楚なときもある。
女の子らしく、可愛らしいときもあれば、
奇抜でぶっ飛んだときもある。
そんな「ピンク」色のように、様々な表情を持っていて、
どんなときも自分らしく、だけど時に変化する、
ゆくゆくは「ボンバー」すらも爆破する「ダイナマイト」になりたい。
中三のときにやっていた、GLAYやジャンプ作品のイラストのペーパーの名前が
「DYNAMITE」だったのを思い出し(そのときは深い意味はなく、SMAPの楽曲から付けた)、
あの頃やっていたことを無駄にしたくない、もっともっと活かしていきたい、
そんな願いを込めて、「ピンクダイナマイト」にした。
ただ、「ヨイトマケ」を後半にして欲しかったな。
「ヨイトマケ」の感動の後がゴールデンボンバーだとしらけた人もいたんじゃないだろうか。
個人的には、ゴールデンボンバーは前座で、美輪さんをメインにして欲しかった。
でも、ゴールデンボンバーって、本当のヴィジュアル系ファンからは
嫌われてるんだよな。あるコアなヴィジュアル系ファンは、「嫌いなバンド」の欄に、
jealkbとともにゴールデンボンバーが挙げていて、
「V系馬鹿にするな」「メンバーもファンも全員死ね」などと書いていた。
確かに、歌や演奏を本気でやってるバンドのファンからすれば、
お笑い半分でしているバンドに対して「ふざけるな」って思うかも知れない。
わからないでもないような気がする。